阪神久保康友投手(28)が、ブルペンで今キャンプチーム最多の236球を投げ込んだ。90分間投げっぱなし。「ロッテにいた時は最高でも140~150球かな。気持ちよく投げられるのは今日だと思ったんで」と充実の汗をぬぐった。

 真っすぐに多彩な変化球を交え、コースに投げ分ける投球は、まさに実戦さながら。中でも試していたのは限界での集中力の持続だった。「ボールのコントロールもそうだけど、自分自身のコントロールもあった。切れそうにもなったけど、うまく自分の意識の中に収めることができました」。熱投で得た収穫は大きかったようだ。

 「体が動かない中で、端っこ(指先やつま先)まで意識できた」。昨年は移籍1年目で9勝を挙げ、今季はさらなる上積みが期待される。質量ともに、自覚たっぷりの投げ込みだった。

 [2010年2月13日11時58分

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