阪神城島健司捕手(33)が、安芸キャンプ中の23日に前倒しで“実戦デビュー”する可能性が高まった。沖縄キャンプ最終クール初日の16日、高知・安芸キャンプでの調整法について「打席には立つと思う」と話した。首脳陣は本人の希望を尊重する構えで、主力選手による紅白戦かシート打撃が行われる23日が濃厚だ。同日は新井貴浩内野手(33)も参加の意向で紅白に分かれて「4番対決」が実現するかもしれない。

 ジョーが2・23にもベールを抜く。城島がこの日、高知・安芸キャンプでの調整プランに触れた。「何も言われていない。(決定は首脳陣に)任せます」と前置きした上で口を開いた。

 城島

 次のステップとして紅白戦とかが入るので、打席に立つと思う。(守備は)最初から受けるかわからないが(球筋の観察で)ネット裏に立つと思う。タイミングが合えば受けたい。出る準備はしています。

 真弓監督との話し合いで3月3日日本ハムとのオープン戦出場(札幌)が決定しているが、前倒しでの実戦参加に意欲を示した。守備面は慎重だったが、打撃面ははっきりと口にした。

 首脳陣も本人の意向を尊重する構えだ。真弓監督は「任せているので。無理して早く出る必要もないけど、無理やり止めることもない。本人が言うならね」と話した。和田打撃コーチも「そういう希望があるなら何打席か」と、限定出場を了承する方針を示した。

 安芸キャンプでは、20日と21日に沖縄組と安芸組による若手中心の紅白戦が行われる。この2試合は1軍と2軍の振り分けマッチの意味合いが強く、その結果でキャンプ残留組と鳴尾浜組に分かれる。そして23日には主力選手による紅白戦を予定。残留組の人数が少ない場合、シート打撃に切り替わる可能性も残っている。ただ城島が参加すれば初めて現役投手と対戦する“実戦デビュー”になる。

 城島は打撃練習でマスコットバットのみを使用。試合用バットの解禁について「打席に立った時かなと思います。マスコットバットと基本はそんなに違わない。長年使っているので長さはわかっている。ゲームのバットじゃないと、という不安はないです」。すでに屋外でのフルスイングを解禁しており、打席に立つことに支障はない考えだ。2・23は試合用バットのお披露目になる可能性も高い。

 同日は新井も実戦形式に参加する見込み。JとAが紅白に分かれる、豪華な「4番対決」も実現するかもしれない。「(安芸で)打撃投手や自軍のピッチャーで打席に立っていいかなと思います」と城島。昨春のWBC日本代表の4番も務めたジョーが、ついに実戦モードに入る。

 [2010年2月17日11時38分

 紙面から]ソーシャルブックマーク