野手に転向したヤクルト高井雄平外野手(25)が赤ずくめで好調だ。17日の紅白戦に5番左翼でスタメン出場。2回に一場の高め速球を中前にはじき返すと、4回にはスライダーを右前に運び2打数2安打と気を吐いた。守備でも3回無死一、三塁から、本塁へ鋭いレーザービームを披露。150キロ超の剛速球を繰り出した地肩で三塁走者の俊足福地の足を止めてみせた。

 「順調ですね。打球も見えています」。今季から野手として新たな野球人生を歩み始めたばかりだが、今キャンプの紅白戦は4試合で打率3割8厘(13打数4安打)とまずまずの結果を残している。好調の要因は赤だ。年明けに行きつけの神社に初詣でした際、住職から勝負となる今年のラッキーカラーは赤と言われた。両腕のリストバンドや打撃用の手袋を赤で統一し、新境地に挑んでいる。

 4回には二盗を試みたが、浅い右飛の打球判断を誤り、一塁に戻れず走塁死した。それでも高田監督からは「スタートが切れるだけいい」と積極性を評価された。18日の韓国サムソン戦から対外試合が続く。「結果を残して、開幕1軍に残りたい」。高井は身なりも心も真っ赤に燃えている。【由本裕貴】

 [2010年2月18日8時42分

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