「4番三塁」で臨んだプロ初の実戦は、ほろ苦いものになった。1軍に合流した横浜の1位指名ルーキー筒香嘉智内野手(18=横浜)が17日、紅白戦に先発出場し3打数無安打に終わった。「変化球にも対応できるつもりでしたが、手が出ませんでした」。こう振り返ったのは2回の初打席だった。カウント2-2から小杉の103キロカーブを見逃して三振に倒れた。

 3回はシュートを強振したが一塁正面への併殺打。6回はシンカーに詰まっての三ゴロだった。前日、そのスイングを絶賛した島田ヘッドは「いきなりガンガン打ったらプロの投手はなんだということになる。慣れたら力を発揮するでしょう」と話した。2軍は18日に横浜に戻るが、筒香は残留させ、23日の練習試合(日本ハム=名護)でも4番を任せることを決めた。筒香は「結果が出なかったのは悔しいですが、真剣勝負に立った収穫は大きい。次に生かせたらと思います」。紅白戦後に行ったフリー打撃では早速、柵越えを1本右翼にたたき込んだ。【米谷輝昭】

 [2010年2月18日9時13分

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