オリックスが17日、宮古島キャンプを打ち上げ、岡田彰布監督(52)は、成長著しい高卒4年目の変則左腕、延江大輔投手(21)に、阪神藤川級の「大ブレークのあれ(予兆)」を感じ、手ごたえ十分に1次キャンプを締めた。

 「段々ようなっとる。あの汚い球がええんよ。今年あかんかったらクビかもしれんいうとこでな」。昨秋キャンプで140キロ台中盤の揺れる直球にほれこみ、今春に1軍抜てき。延江も10、13日の紅白戦を1回無失点に抑え、結果を出した。

 「若い子は自信つけたら変わるんよ。藤川でも後がない6年目。それからあれやからな」。阪神2軍監督時代に藤川が入団。故障に苦しむ5年を見守り、05年、セットアッパーに起用しリーグVを遂げた。昨季までは「ストライクさえ入らなかった」という延江の急成長の軌跡に、指揮官は独特の言い回しで評価した。

 孝行息子の出現で、1次キャンプを「予定通り80点」と総括。延江も「秋に監督から『真ん中へ投げろ』と言われて楽になった。思い切って自分の投球を続けたい」と、藤川のブレークにならうつもりだ。

 [2010年2月18日11時50分

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