巨人内海哲也投手(27)が、練習試合2戦目となる21日のソフトバンク戦(宮崎サンマリンスタジアム)で先発することが、18日決まった。同日は長嶋茂雄終身名誉監督とソフトバンク王貞治球団会長が観戦予定。開幕投手を狙う左腕が、ONの「御前試合」で存在感を見せつける。

 気合を入れてマウンドに上がった。ボールを受けた市川のミット音がブルペンに響き渡る。内海はこの日の早朝散歩で宣言した通り、200球超えとなる213球の投げ込み。150球目以降はカウントと打者を立たせ、試合形式で腕を振った。「213球?

 いけますねぇ。課題にしていることを投げて固めようと思っていました」と狙いを説明。フォーム固めとともに、対外試合初登板に向けた準備を整えた。

 ONが試合の行われるグラウンドで対面するのは、08年2月24日の巨人-ソフトバンクのオープン戦以来728日ぶりとなる。キャンプイン直後、ONの前での登板意欲を聞かれ「投げられるのなら投げたいです。お前がエースだ、と認められるような姿を見せたい」と意気込んでいた。

 第4クール初日の16日には170球投げ「(開幕投手を)もちろん狙います」と堂々宣言。原監督は「ローテの中心になってくれないと。私の中ではローテに入っている」と期待を寄せた。同練習試合には東野も登板予定。「調整は順調です」と声をそろえる生え抜きの左右の2枚看板が、黄金時代の再来をONにアピールする。【久保賢吾】

 [2010年2月19日7時56分

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