ヤクルトの新外国人エウロ・デラクルス投手(25=パドレス)が初の実戦で満点デビューを飾った。21日の日本ハムとの練習試合(名護)の8回に登板し、2三振を奪う快投で3人で抑えた。過去に102マイル(約164キロ)をたたき出した右腕は、最速153キロを2度計測。「とてもいい感じだった。やるべきことができた。(球速は)まだ出ますよ」と笑顔を見せた。

 2人目に対戦した中田には、カウント2-2から139キロのチェンジアップで空振り三振に仕留めた。これには、高田監督も「高速チェンジアップと言うのかな」と興味津々。先発の働きを期待する一方で「(守護神の)林昌勇も1年間できないかもしれないから、何かあった時は使えるかも」とリリーフとしての力も評価した。荒木投手コーチも「あれだけ投げられれば十分」。当初は育成契約の可能性もあった推定年俸1300万円の右腕が想定外の力を見せ始めた。

 [2010年2月22日7時22分

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