阪神の新外国人マット・マートン外野手(28=ロッキーズ)が23日の紅白戦で大暴れした。1番中堅で先発し、適時打を含む3安打。外野からの返球で補殺、ミスをつく積極走塁もみせ、走攻守で光った。チーム最重要課題の「ポスト赤星」問題解消に前進した。

 ここまで実戦3試合で8打数1安打。思うような打撃ができず、連日居残り練習を続けてきたが、うっぷんを晴らす3安打だ。「結果が出てよかったよ。打席に立った時の感覚がよくなってきた」。能見から中二塁打と左前打、久保から右前打ときっちり3方向へ打ち分けた。

 今キャンプ初めて視察に訪れた星野仙一SDも「彼には大きい(長打)のは期待してないからね。野手の間を抜くようなのを期待している。今日みたいに広角に打ち分ければ結果もついてくるだろう」と日本での活躍に太鼓判を押した。

 [2010年2月24日8時38分

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