Gキラー能見がスケールアップした。23日の紅白戦で紅組先発の阪神能見篤史投手(30)も3回3安打無失点。昨季13勝したチームの勝ち頭らしく、走者を背負いながらも危なげない投球を披露した。

 初回、いきなり1番・マートンに二塁打を浴びるも、続く平野、鳥谷を三振に仕留め、4番新井も中飛に料理した。3回先頭の3番鳥谷に対しては、計画通りの攻めにも成功した。腕の高さを下げて内角を攻め、ファウルを誘った。

 51球中11球が、サイドハンドから繰り出されたボールだった。「自分の有利になるように、幅も広がる」。左打者に対しては、より変幻自在の投球が生きる。小笠原、阿部ら左の強打者が多い巨人を、今年もかもにする狙いだ。

 この日は、兵庫・豊岡市の出石皿そば協同組合が、名物「出石そば」のPRを兼ねて応援に駆けつけた。「僕は食べられなかったですけど、みんなおいしいと言ってくれて良かったです」。昨季のブレークした左腕は地元の看板も背負ってマウンドに立つ。

 [2010年2月24日10時52分

 紙面から]ソーシャルブックマーク