ソフトバンク新垣渚投手(29)が、今月26日にも右肩故障後初めて打者を相手にした投球練習に入ることになった。新垣は右肩関節炎からの復活を目指し、今回の宮崎キャンプではB組(2軍)帯同。23日はキャンプ最多となる118球のピッチングを行った。「いつ投げるかはコーチと相談してになるけれど、次のクールに打撃投手をすることになると思う」と話し、早ければ26日に打撃投手を務める見通しを示した。

 順調に回復のステップを上がってきた。この日は直球、スライダー、カーブと球種を限定せず投げ込んだ。直球に関してはマックスに近い段階に入っている。「変化球の精度はもう少し高めたい」と話すが、28日のB組キャンプ打ち上げまでに温暖な宮崎で打者相手に投げるスケジュールに乗っている。

 打撃投手を行えば実戦復帰への道も見えてくる。打撃投手を2、3度行い、右肩に異変がなければ、3月中旬に試合登板へと進む方向。シーズン開幕(3月20日)に間に合うことは厳しいが、大幅な遅れもなく、1軍復帰への光が差し込んでくる。「とりあえず(打者に)当ててきますよ」。茶目っ気たっぷりな笑顔も、復調への手応えがあるからに違いない。

 [2010年2月24日11時6分

 紙面から]ソーシャルブックマーク