右翼への本格コンバートに挑戦中の楽天鉄平外野手(27)が、初の実戦守備を堅実にこなした。24日、ヤクルトとの練習試合(浦添)に「3番右翼」でスタメン出場。2、3回と2度の守備機会で特訓の成果を出した。

 (1)2回無死、畠山が放った右中間深くへの打球

 打った瞬間打球から目を切り、落下点の先まで一直線で疾走。振り返って、余裕を持ってキャッチした。

 (2)3回1死一塁、飯原が放った右翼フェンス深くに切れていく邪飛

 捕球した瞬間にコンパクトなフォームで二塁手へストライク返球。進塁を防いだ。

 「目を切る分、打った瞬間に落下点を判断しなくては。行け、と言われたらどこでも守りますよ」。一見何げないプレーだが、ポイントは「常に超前進」の守備位置にあった。困難な状況を自ら設定し精度を確認するしたたかさだった。ブラウン監督は「確実にやっている。中堅、右翼両方守れると思っている」と、戦略バリエーション増の確信を得た。【宮下敬至】

 [2010年2月25日8時23分

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