ブーちゃん1軍帯同あるぞ!

 ドラフト3位の中田亮二内野手(22=亜大)が24日、韓国LGとの練習試合に6番・指名打者で先発出場。7回の3打席目に右前打を放った。これで21日の韓国ハンファ戦に続き、2試合連続でヒットを記録。快音を響かせるブーちゃんに辻総合コーチも「これからの話し合い。可能性はある」と、キャンプ後のオープン戦帯同を検討し始めたことを明かした。

 ブーちゃんがまた打った。0―1の7回、1死一塁。カウント1―0から真ん中低めの125キロスライダーを狙い打ちした。打球はライト線を抜けようかという強烈な当たり。実戦2試合目で2試合連続安打を記録した。それも前回21日の韓国ハンファ戦に放った流し打ちとは違い、左打席から引っ張っての右前打。広角に打ち分けるバッティング技術を見せつけた。

 中田亮

 あの場面では引っ張るのが一番良いかなと思った。うまくスライダーに合わせて引っ張ることができた。

 ブーちゃんの評価を急上昇させたのはヒットだけではない。3点ビハインドで迎えた9回の第4打席。2死一塁とあと1アウトで試合終了という場面だった。フルカウントながら、内角低めに外れた直球を悠々と見送った。辻総合コーチは「最後の四球なんかは良かったんじゃないか。よく我慢したと思う。あそこは次につなげることが大事だから」と状況判断と選球眼を褒めた。

 中田亮

 次につなげることが大事だったので良かった。打ちたい気持ち?

 もちろんあったけど、次の打者につなげようという気持ちだったのが良かった。

 キャンプ後、1軍に帯同する可能性も出てきた。26日にキャンプを打ち上げると、27日のロッテ戦(ナゴヤドーム)からオープン戦が再開される。辻総合コーチは「これからの話し合い。可能性はあるかもしれない。数少ないチャンスで結果を出しているわけだから」と発言。1軍帯同を検討していることを明かした。

 この日、ブーちゃんは試合後に行われた1周400メートルの65分間走で、トップから10周遅れとなり「もうだめっす」とポツリ。キャンプ当初は体力強化の意味もあり、2月中は実戦に起用しない“特別育成プラン”も持ち上がっていたが、高いバッティング技術を武器に開幕1軍も夢ではなくなった。【桝井聡】

 [2010年2月25日10時17分

 紙面から]ソーシャルブックマーク