西武が25日、宮崎・南郷キャンプを打ち上げ、ドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)は「90点」と自己採点した。「課題が浮き彫りになったキャンプでした。残り10点は実戦とかこれから次第です」。最速155キロの実力を発揮できずに悩んだ時もあったが、周囲の熱血指導で充実したキャンプとなった。

 この日は工藤から声をかけられ、初めてキャッチボール。アドバイスを受けた直後の投球練習は力をセーブして、下半身の使い方に意識を集中して56球。「今日のリズムは良かったと言われました。これを続けていけば間違いないと思います」と、合格点をもらって自信を深めた。

 28日の巨人戦(宮崎サンマリン)の試合前練習で検討されていたフリー打撃登板は、敵地のため自粛することになった。「まだ実戦で投げられるレベルじゃない。でも課題を克服していけば、実戦も開幕1軍も近づいてくると思います」と前を向いた。

 渡辺監督は「まだまだ1軍のレベルじゃない。1年かけて10年後を見据えるつもりで息長くやってほしい」と期待した。【亀山泰宏】

 [2010年2月26日8時22分

 紙面から]ソーシャルブックマーク