<中日4-1ロッテ>◇28日◇ナゴヤドーム

 ロッテ大松尚逸外野手(27)が4番奪取へアピール弾を放った。1点を追う7回、中日斉藤の低めスライダーをすくい上げ、滞空時間の長い右翼越え同点ソロをマークした。「4番に座るつもりでやっている。内容ある打撃ができた」と満足げに話した。キャンプ中の2月17日に左太もも裏を痛め別メニューで調整していたが、実戦初スタメンで結果を出した。

 昨年は67試合で4番に座ったが、今年は韓国の大砲・金泰均内野手(27)の加入で危うい状況。金に負けじと、今季から飛距離重視のバットに変更した。10グラム重い920グラムで、操作しやすいようグリップエンドを5ミリ太くした。全体的なバットの形状はソフトバンク松中やパイレーツ岩村に酷似。日米の長距離砲の良いところをミックスしたニューバットで早速1号を放ち、幸先良いスタートを切った。西村監督は「4番はまだ決めていない。大松も十分にある」と和製大砲に期待していた。

 [2010年3月1日7時18分

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