ヤクルト由規投手(20)が開幕先発ローテ入りを当確にした。日本ハム戦で4回を3安打1失点に抑え、無四球で4三振を奪った。今キャンプの実戦登板は、フォームが安定せず連打を浴びる試合が続いていたが「やっと自分でもうなずける投球ができた。今日だけで終わらせないようにしたい」と手応えをつかんだようだ。同世代の中田も外角の直球で見逃し三振に仕留め「今日一番のボール」と胸を張った。

 多汗症による右手の「マメ」の打開策として、ボールの縫い目を触っていた親指の位置をずらし浅い握り方に変えた。「直球に力が入るようになってきた」と新スタイルをモノにしつつある。居残り練習でともにバランス感覚の練習に励む2年先輩の村中に積極的にアドバイスするなど、心も成長している。高田監督も「石川、村中、由規の3本柱だからね」と期待する大黒柱の一角が、進化した姿を見せた。【由本裕貴】

 [2010年3月1日8時18分

 紙面から]ソーシャルブックマーク