盛岡大付(岩手)で1日に行われた卒業式に、広島ドラフト5位入団の伊東昂大投手(18)が出席した。卒業証書授与の際にはサプライズも。壇上から来場者へ「みなさん、ありがとうございました」と叫んだ。その思いを式後に「岩手の人には、第1の故郷(出身地の神奈川)と甲乙つけがたいほど感謝してます」と声を弾ませて明かした。

 2月1日からの広島2軍キャンプでは、カープ伝統の厳しさを経験。長距離走では、へとへとになりながら食らい付いたという。西武菊池雄星投手(18=花巻東)の不調も案じるが伊東は「向こうは向こう。自分にそんな余裕はないです」と厳しい一面も見せた。

 式には、神奈川・大和市から母君子さん(47)も出席。女手一つで育ててくれた母に「これからは支えていくつもりで頑張るから」と思いを伝えた。センバツ(21日開幕=甲子園)に出場する後輩には「とにかく甲子園では暴れてほしい」と激励した。【湯浅知彦】

 [2010年3月2日9時17分

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