<日本ハム6-3阪神>◇3日◇札幌ドーム

 新外国人2投手が及第点の投球を見せた。日本ハムのバディ・カーライル投手(32=ブレーブス)とボビー・ケッペル投手(27=ツインズ)がそろって登板。本拠地初登板で、打たせて取る持ち味を存分に発揮し、先発ローテーション入りに早くも当確ランプがともった。

 2番手ケッペルは5回から登場。北海道初マウンドは、打者の手元で微妙に動く140キロ前後のツーシームを有効に使い、ゴロの山を築いた。5イニング打者18人に対し内野ゴロ10個。2失点したが「目標としていた内野ゴロが多かったことが良かった。守備陣がしっかり守ってくれた」と納得の表情。「米国のマウンドを思い出した」と上機嫌だった。

 先発カーライルは4回1失点に「初回は緊張していたけど3、4回はいい投球ができた」。02年まで在籍した古巣阪神相手の投球内容に手応えを口にした。梨田監督からは「先発ローテーションの5本、6本目に入ると思う。(先発争いの枠を)彼らは通り越している」と、両右腕の先発確定宣言も飛び出した。

 試合後、北海道での初のヒーローインタビューもこなした。覚えた日本語を聞かれたケッペルは「よい1日を!」で締めくくり会場のファンを沸かせた。強力助っ人2人が新戦力リレーで、札幌ドームデビューを飾った。【石井克】

 [2010年3月4日9時58分

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