3日に自打球で右目眼窩(がんか)底を骨折した西武中村剛也内野手(26)が4日、入院していた福岡市内の病院を退院し、帰京した。

 羽田空港に到着した中村の姿は痛々しかった。右目に眼帯をつけ、右ほおが腫れあがっていた。3日のソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)で自打球が直撃し、右目眼窩底を骨折。福岡市内の病院に入院し、一夜明けて検査を受け、帰京の許可が出たばかりで「ほおが腫れて目が開けない感じですね。痛みは少しあります」。それでも到着ロビーで家族の出迎えを受けると、今できる精いっぱいの笑顔でこたえた。

 佐々木チーフトレーナーは「今日の検査では、瞳孔を開いてみて心配なかったけど、まだ確認できない部分もある。外科と眼科が連携できる病院を探して方針を決めたい」と話した。腫れが引いて落ち着くまで約1週間の安静が必要とされ、その間に精密検査も受ける。渡辺監督は「(20日の)開幕には最悪、間に合わないこともある」と4番不在の開幕も覚悟した。

 [2010年3月5日9時14分

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