1985年阪神のリーグ優勝、日本一を投手コーチとして支えた高橋重行(たかはし・しげゆき)氏が1日午前4時ごろ、心不全のため、千葉県旭市の自宅で死去した。享年64。1962年に千葉商から大洋ホエールズ(現横浜)に入団、当時の別所毅彦コーチの指導もあって3年目に17勝(11敗)を記録、新人王に輝いた。米ジャイアンツ3Aに野球留学後、再び大洋に復帰。通算121勝135敗8セーブ。80年に現役引退後は阪神のコーチ、編成担当などを務め、85年は投手コーチ(ブルペン担当)として指導力を発揮した。当時監督だった吉田義男氏は「現役時代も好投手で、その後も阪神で手腕をふるってくれた。ご冥福をお祈りします」と神妙に語った。

 通夜は5日午後6時から、葬儀・告別式は6日午後1時30分から、千葉県旭市鎌数10440、丸平斎場で。喪主は長男・俊雄(としお)氏。葬儀・告別式は近親者だけで執り行われる。

 [2010年3月5日9時14分

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