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雄星“甲子園の感じ”で手応え

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シート打撃に登板し気迫のこもった表情で力投する雄星(撮影・沢野健太)
シート打撃に登板し気迫のこもった表情で力投する雄星(撮影・沢野健太)

 西武ドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)が5日、西武第2球場でシート打撃に初登板した。「甲子園を想定した」というマウンドで打者のべ15人と対戦。最初の7人のうち6人に安打を浴びたが、徐々に調子を上げていき、後半6人には安打を許さなかった。6安打3奪三振2四球という投球に、報告を受けた渡辺久信監督(44)は9日の教育リーグの巨人戦(西武ドーム)での先発登板を決定した。

 9人目の打者となる梅田を、外角低めの直球で見逃し三振に仕留めてからだ。それまで1球もストライクが入らなかったスライダーが決まりだす。「試合の時の感覚を思い出してきて。高校の時はこんな感じで投げていたんだなと思った」と雄星。13人目の大崎から初めての空振りを直球で奪うと、直後の5球目はこの日最速の143キロを計測した。打者15人に52球を投じ「久しぶりのバッターと1対1の勝負は新鮮でした。手応えを感じました」と笑顔で振り返った。

 満点“実戦”デビューとはいかなかった。序盤は変化球が決まらず、ストライクを取りにいった直球をはじき返された。本人は「立ち上がりと変化球が課題」と反省したが、それでも周囲の評価は上々だ。制球が定まらなかった2月23日のフリー打撃でも対戦した後藤は「スライダーのコントロールは前回より全然いい。指にかかったボールは威力があった」と変化を体感。大久保打撃コーチは「スピードガン以上に速さを感じた。ウチのガンは5キロくらい遅く出るから」と冗談交じりにうなった。

 昨年9月の新潟国体以来の実戦マウンドに、「仮想甲子園」で臨んだ。甲子園の試合前と同じアップをし、大観衆を魅了した甲子園のマウンドをイメージして上がった。捕手がサインを出す前に投球モーションに入り始めるほど、打者との勝負に入り込んだ。

 報告を受けた渡辺監督は顔をほころばせながら「四球も2つだし、良かったみたいだね。9日は予定通りいくよ」と巨人戦の先発にGOサインを出した。初の対外試合、舞台は西武ドーム。雄星は「打たれてもいいから真っすぐで押して、スライダーで押して、見応えのある投球をしたい。(実戦で)投げれば投げるだけ良くなっていくと思います」と気合十分だ。迷いの消えた18歳は、上昇気流に乗りつつある。【亀山泰宏】

 [2010年3月6日9時31分 紙面から]


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菊池雄星

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