開幕いける!

 左ひじ痛で2軍調整中の阪神岩田稔投手(26)は6日、雨のためフリー打撃登板予定が延期となったが、ブルペンでは打者を立たせ、故障後初めて変化球も投げた。復帰プランに「ずれは出ない」と、開幕ローテ入りへの計算に狂いはない。

 岩田はこの日、屋外でのキャッチボールを終えると、すぐにブルペンへ入り。途中、少しでも実戦感覚に近づけようと、新人の甲斐雄平外野手(21=福岡大)を右打席に立たせ、トータル44球を投げた。甲斐の胸元をつくストレート、ひざ元に食い込むスライダー、タイミングを外すカーブも投じた。

 崩していたフォームも取り戻し、岩田は「バッターがいた方が投げやすい。(雨天にも)また明日、投げればいいことなんで、実戦復帰がずれこむことはないでしょう」。故障後初の変化球も、城島が「きたない」と表現した、動く直球もキレが良く「あれぐらいは普通です」と、不安要素はない。

 7日、フリー打撃登板を仕切り直す予定だが、再びの降雨も予想され、その場合はブルペンで故障後最多の100球を投げ込み、フリー登板は、さらに9日へと延期される。13日からの教育リーグ中日2連戦(鳴尾浜)での復帰計画については、遠山育成コーチも「余裕を持っての日程だから大丈夫」と保証。開幕ローテ入りへ向けた復帰調整に影響はないようだ。

 [2010年3月7日12時44分

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