<ヤクルト3-9ロッテ>◇10日◇神宮

 ヤクルトの新外国人トニー・バーネット投手(27=ダイヤモンドバックス3A)がロッテ戦でオープン戦初先発したが、5回で6失点した。味方の失策にも足を引っ張られたが、投手有利なカウントで3本塁打されるなど、不安を残す内容だった。

 1回、井口の先制2ランはカウント2-0。連弾を浴びた大松へはカウント1-0。4回の荻野貴のダメ押し2ランはカウント2-1からだった。高田監督も「追い込んでからボール球を振らせていかないと。日本の野球を覚えないといけない」と課題を指摘した。

 それでも本人は、あまり危機感を感じていない様子。「井口のは、もちろん三振を狙いにいった。アメリカと日本の野球の違い?

 同じだよ。球が甘かっただけで、ボールにしようとする意図もあった。ストライクを多く投げすぎた」と薄ら笑いを浮かべた。先発ローテ入りの期待がかかる新戦力だが、不安が膨らんでしまった。【小島信行】

 [2010年3月11日9時10分

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