打率1割5分と苦しんでいる広島の新外国人ジャスティン・ヒューバー内野手(27=ツインズ)に11日、メスが入った。スカイマークスタジアム神戸で行われた練習で、野村謙二郎監督(43)が身ぶり手ぶりでヒューバーを熱烈指導した。打撃ケージで打ち込んだ助っ人が戻ってくると、さらに助言する。10日の楽天戦で3打席連続三振を喫するなど、オープン戦7試合で20打数3安打。10三振と調子が上がってこないヒューバーに、合計約40分にわたり直接アドバイス。これほど長時間の直接指導は初めてだった。

 「投手の攻め方で日米での違いを感じる」と戸惑うヒューバーが通算2020安打を放った野村監督に助言を求めての指導だった。指揮官は「ボールが見えているのにバットが出ない状況。自分でしていることとか、リズムの取り方をどうすればいいのかなどについて」説明したという。H砲も「ヒントをたくさんもらった。今後の練習で生かしたい」と笑顔で話した。

 新助っ人が打線に締める比重は大きい。野村監督は「追い込まれた場面でひっくり返す一打を期待している(選手)。シーズンでしっかりやってくれればいい」と信頼は変わらないが、投球にタイミングが合わず、三振が目立つ状況を放置できなかった。

 12日には城島の加わった阪神と対戦。面識はないが、パドレス時代などに交流戦で対戦経験がある。「堅実な捕手というイメージ。対戦が楽しみだね」と燃えている。指揮官の熱血指導で、助っ人大砲が目覚めるか、注目だ。【高垣

 誠】

 [2010年3月12日11時9分

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