<広島6-7ソフトバンク>◇14日◇マツダスタジアム

 開幕サードは譲らん!

 ソフトバンク松田宣浩内野手(26)が“旧打法”で目覚めた。5回1死から左越えのソロ本塁打。2月26日の広島戦以来46打席ぶりのアーチをかけた。キャンプで取り組んできた新打法で結果を出せなかったが、バットをかつぐ昨年までの構えに戻したのが奏功。新助っ人、李■浩(イ・ボムホ)内野手(28)とのサード争いで最後の追い込みに入った。

 松田の右肩にかつがれたバットが獲物をとらえた。0-0の5回1死、カウント1-1から広島前田健の投じた高めの変化球。ムダのないスイングは標的を逃さず、打球は空高く放物線を描いて左翼席へ飛び込んだ。反射防止用の黒いシールを目の下に張った顔に笑みが広がった。46打席ぶり(交流試合含む)の一撃は均衡を破り、ホークス打線爆発の口火を切った。

 松田

 昨日、安打が(2本)出て、今日も本塁打。フォームを変えて良くなっている。去年は(バットを)かついで長打が出なかったので、長打が出るのはいいこと。

 試行錯誤の出口が見えた。今季はグリップの位置を腰付近まで下げ、バットを立てて構える新打法に取り組んできた。キャンプ序盤のフリー打撃で快音を連発したほか、オープン戦初戦の2月26日広島戦でいきなり本塁打を放つなど絶好の滑り出しだったが、打棒は一気に急降下した。4日楽天戦の二塁打を最後に21打席連続無安打のトンネルに突入。打率は一時、1割台にまで落ちた。

 サードを争うライバル李■浩の調子が上がる中、必死で打開策を探った。7日の巨人戦後には志願の居残り特打。静まりかえった本拠地で、再びバットをかついで構えるフォームを試した。「(かつぐ方が)バットが出やすくなってタイミングがとりやすい。フリー打撃だと、どんなフォームでも打てるけど実戦では去年の(打法の)方が確実性が上がる」。13日に7試合ぶりの安打を放ち、ようやく光明を見いだした。

 この日はサードでフル出場したが、大石ヘッドコーチは開幕スタメンについて「(今日の先発メンバーが)そのままじゃない」と結論を持ち越した。松田自身もまだ満足はしていない。「ボール球を振っている」と2三振を反省。残る実戦は16日に行われる四国・九州アイランドリーグ選抜との交流試合(福岡ヤフードーム)だけ。最後の最後までアピールし続けるしかない。※■は木へんに凡

 [2010年3月15日11時9分

 紙面から]ソーシャルブックマーク