<オープン戦:巨人15-2横浜>◇20日◇東京ドーム

 巨人の新打線が、驚異の破壊力を見せつけた。オープン戦の横浜戦で坂本勇人内野手(21)、小笠原道大内野手(36)、高橋由伸外野手(34)が2本塁打。新外国人のエドガー・ゴンザレス内野手(31)、阿部慎之助捕手(31)も続き計8本塁打を放って、26日の開幕投手に内定している相手エースの三浦を粉砕した。下位打線も1発攻勢をかけられる「ダブルクリーンアップ」を形成。最強の10年型打線が完成した。

 巨人最強打線の完成を予感させる怒とうのアーチ攻勢だった。球春到来を祝うかのような8発の“花火”。00年にロッテが記録したオープン戦記録の10本には届かなかったが、坂本、小笠原、高橋の2本塁打を含む8本塁打で、新生尾花横浜を打ち砕いた。

 号砲は1番坂本のバットだった。1回無死、中堅バックスクリーン左へ先頭打者本塁打。2回には高橋の2ランで、勢いが加速した。3回には小笠原が右翼ポール際へ1号2ラン。「うまく反応できて、さばけた。いい感覚で打てている」と納得。さらに新外国人のエドガー、阿部が連続ソロアーチで続き、1イニング3本塁打を固めた。

 締めは「恐怖の8番」高橋だった。坂本がソロ本塁打、小笠原が2ランとマルチ本塁打を達成した4回2死二塁、右翼へ2ランを運んだ。1試合2本は08年4月15日中日戦以来。開幕を前に、忘れかけていた感覚を呼び起こした。「シーズンが始まる前に、この(本塁打の)感触を感じられて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 たゆまぬ努力が、2本のアーチを生んだ。オープン戦で2試合連続本塁打を放った翌日の15日、休日だったが坂本は自宅の1室でバットを握った。すでに時刻は午前0時近く。それでも「せっかくいい感覚になってきたので。これを忘れないように」。フォームを確認しながら、丁寧に素振りを繰り返した。直前には焼き肉店でスタミナ強化。「少しでも体重を増やさないと」と大盛りご飯と肉をペロリと平らげた。

 坂本はこの日の2発で、ヤクルトのガイエルと並び5本塁打でトップ。「(本塁打は)たまたまです。キング?

 気にしてません」と気持ちを引き締めた。計8本塁打のド派手な空中戦に、原監督は「正しい時間の中で、前に進んでいるということ」と冷静に振り返った。26日に開幕。本番でも脅威の打線がベールを脱ぐ。【久保賢吾】

 [2010年3月21日10時11分

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