<オープン戦:阪神0-7広島>◇20日◇福岡ヤフードーム
真弓阪神が先発の新外国人を緊急補強することを決めた。先発陣の投壊現象が止まらず、この日は開幕投手が決定的な安藤優也投手(32)までもがオープン戦ラスト登板で5回10安打6失点。左ひじ痛の岩田や不調のフォッサムらを抱える苦しい台所事情から、真弓明信監督(56)は南信男球団社長(55)らフロントと緊急会談し、補強を決断した。候補はメジャーの開幕ロースターから漏れる投手。中継ぎ最大9人制などに加え、戦力補強で窮地からの脱却を目指す。
エースの炎上で真弓監督の我慢も限界に達した。止まらない先発陣の倒壊現象。この日は頼みの安藤まで、広島相手に5回で10安打6失点と崩れた。3年連続開幕投手が決定的なエースが、オープン戦ラスト登板で見せた不安な姿。帰りのバスへと歩く福岡ヤフードームの通路に、危機感いっぱいの指揮官の声が響いた。「どれだけでも補強してもらえたらね」。昨年の監督就任後、自ら補強願いを出したのは初めてだった。
21日の広島戦(マツダ)に備え、移動した広島市内で南球団社長、沼沢球団本部長と合流し、夕刻から緊急のトップ会談を持った。南社長は「(左ひじ痛の)岩田君も(復帰まで)長引きそうだし、取ったらいいんじゃないかと思う。(監督と)意見の相違はない」と新助っ人獲りにGOサイン。「キャンプやオープン戦を見て、心許ないと思えば(獲得に)行けばいいと思っていた。これは監督と共通の考え」と資金での全面支援を約束した。
候補はメジャーの開幕ロースターから漏れる投手になる。すでに山中渉外担当が定期調査のため渡米中で、アンディ・シーツ駐米スカウトと連絡を取り合い、リストを作成している。南社長は「まだ僕の所に名前は上がって来ていない。いい投手であれば(左右)どっちでも」と説明。今月下旬のロースター決定を待ち、その時までにあらかじめランク付けした上位候補から、獲得交渉に乗り出す方針だ。
ただし獲得作業が順調に進んでも、来日は4月下旬か5月初旬。もちろんそれまではやりくりでしのぐしかなく、一日も早い先発陣の復調も求められる。21日のオープン戦最終戦は能見が先発。この防波堤だけは崩せない。いざ開幕へ、会心ピッチで明るい希望をともしたい。
[2010年3月21日12時4分
紙面から]ソーシャルブックマーク



