元巨人の桑田真澄氏(41)が25日、早大大学院スポーツ科学研究科を首席で卒業した。卒業式では総代として、前夜に深夜2時までかけて書いた答辞を読み上げた。「正直うれしい。夢ってあきらめたらいけない。20年以上たって実現することもあるんですね」と、目標だった早大を卒業できた喜びを口にした。

 学生からは卒業となるが、今年は稲作とワインづくりを学ぶ。すでにブドウの瓶詰めなどを行っており「ワインは海外で、米づくりは九州でやります。子供を育成するのもワインや米をつくるのも同じ。何か得られるものがあると思う」と、自然界と向き合うことで、野球の指導に生かせることを感じ取ろうとしている。

 また、この1年間の大学院での勉強は、平田竹男教授との対話で振り返った形で本となり「野球を学問する」として、26日、全国の書店で発売される。

 [2010年3月26日9時1分

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