阪神の新外国人マット・マートン外野手(28)が、ランドルフ打ちでチームに勢いをもたらす。開幕を前日に控えた25日、赤毛の助っ人ははやる気持ちを抑えきれないのか「今はとても興奮している。ワクワクしているよ。緊張すると思うけど、プレーボールがとても楽しみなんだ」とまくし立てた。

 先発が予想される横浜ランドルフとは18日のオープン戦(横浜)で対戦済み。その時はマートンが今オープン戦自身2本目となる先頭打者弾をセンターバックスクリーンへと運び、相手に嫌なイメージを植え付けた。「オープン戦だから自分ではあまり評価してないが、第一打席は集中していいものを出せるよう頑張るよ。個人としてもチームとしてもいいスタートが切れるようにね」と先頭弾の再現を狙う。

 走力では劣るが、ポスト赤星として期待される男は確実性のある打撃で「1番中堅」のポジションをしっかりと手にした。24日には雨の降りしきる中、ウエスタン・リーグ・オリックス戦(神戸第2)に志願出場するなど、調整に抜かりはない。「とにかくスタートが大事。全力で試合を楽しみたいね」。みなぎる自信を胸に、マートンが阪神の新斬り込み隊長を務める。【石田泰隆】

 [2010年3月26日11時34分

 紙面から]ソーシャルブックマーク