結果で見返す!
広島野村謙二郎監督(43)が評論家陣の低評価に反発した。25日、ナゴヤドームで行ったナイター練習で、セ・リーグ順位予想で、野球評論家各氏が広島に厳しい評価をしていることについて「弱いのは、今まではということ。これから結果を出すだけです」とピシャリ。さらに「(見返したいという)気持ちがなければユニホームを着ていません!」と言い切った。低評価の予想を覆す野村カープの戦いは、26日の中日戦(午後6時)からスタートする。
負けず嫌いに火がついた。ナゴヤドームでのナイター練習。報道陣に囲まれていた野村監督がほえた。各マスコミでのセ・リーグ順位予想で、広島が軒並み低評価であることを報道陣から指摘されたときだ。
野村監督
しょうがないんじゃないですか、弱いんですから。その点では何も言い返せない。でも、弱いというのは今までが、ということです。(自分たちは)これから結果を出すだけです。
不満の表情で低評価に反発心をあらわにした。だが、下馬評の低さに甘んじるつもりなどない。むしろ、これをバネに見返してやる-。そんな闘志がメラメラと燃えてきた。新監督は、ユニホームの胸付近を強く握りしめながら「そういう気持ちがなければ、ユニホームを着ていません!」と言い切った。
就任直後から「やるからには、目標は優勝」と言い続けてきた。43歳の若き指揮官は、就任以来、チームを生まれ変わらせるために、情熱的な指導で選手にスキのない野球、頭も体も疲れる野球をたたき込んできた。キャンプ、オープン戦を通じて、機動力を前面に押し出し、これまでとはひと味違ったプレーも披露してきた。大竹ら先発候補が出遅れている投手陣に不安は多いが、取り組んできたことが実りつつある手応えがある。だからこそ反発した。
今日、敵地ナゴヤドームで中日との開幕戦を迎える。オープン戦では快勝しているが、昨季公式戦では8勝16敗と大きく負け越した。その苦手相手の対戦でも、指揮官の負けん気は表れた。
野村監督
中日には「広島はくみしやすい」と思われている。こちらは「分が悪い」と思っている。それを変えていかないといけない。それがテーマ。スタート(開幕3連戦)で、自分たちの野球を出して、変わったというところを相手に印象づけられるようにしたい。
評論家陣の低評価を覆す戦い。自信と勢いをつけるためにも、まずは敵地で竜を退治しにいく。【高垣
誠】
[2010年3月26日11時16分
紙面から]ソーシャルブックマーク