ソフトバンク秋山幸二監督(48)が「1、2番改造」を決断した。11日の日本ハム戦で10安打を放ちながらも1得点で敗戦。打線はつながりを欠いたが、中でも2番本多雄一内野手(25)は3打数無安打1併殺と精彩を欠いた。ここまで全18試合にスタメン出場し、打率1割7分2厘。指揮官は12日、13日からのオリックス3連戦(京セラ)で、2番二塁に明石、森本を起用する考えを明かした。

 秋山監督

 ポンちゃん(本多)?

 守備はいいからね。ただ勝ってる時は我慢できても、負けてる時は点を取らないといけないからね。

 本多は昨季、不動の1番打者として137試合に出場、リーグ3位となる43盗塁をマークした。今季も開幕から1番を任されたが、不調で開幕8試合目(3月31日、西武戦)からは2番に降格。代わって1番に入った川崎が打率3割9分2厘(12日現在)と好調なだけに、つながりの悪さが余計に目立っている。

 この日、新幹線で福岡から大阪へ移動した本多は「調子が上がるまで、必死こいてやるだけです」。07年にレギュラーに定着して以降、スタメンを外れるのはケガの影響があったときに限られる。指揮官のショック療法にも現実を見据えて早期復調を誓った。

 代役は明石と森本の併用となる。「相性とか考えてね」と秋山監督。相手が右投手なら明石、左投手なら森本を、2番二塁で起用する考えだ。明石は今季9打数でまだ無安打だが「言われたところで全力でやるだけです」と気を引き締めた。開幕8戦目で川崎の1番起用を決めるなど、今季の秋山監督の決断は早い。至上命令である7年ぶりVへ向けて、指揮官の気持ちは半端ではない。【倉成孝史】

 [2010年4月13日11時38分

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