横浜吉川輝昭投手(28)とソフトバンク井手正太郎外野手(26)の1対1の交換トレードが成立し、両球団から20日に発表された。右打ちの外野手を必要とする横浜と投手陣の底上げを狙うソフトバンクの意向が一致した。ともに今季は1軍での出場はなし。背番号は井手が12、吉川は未定。

 横浜は代打も含めて右の外野手が不足していた。勝負強い打撃が持ち味の井手は格好のターゲットだった。横浜の戦力補強はドラフトも含めて22人目になる。井手は「ある程度自分から望んでいた部分もあった。横浜では打撃をアピールしたい。尾花監督ら知っている人も多く、移籍先としてはベスト」と話した。

 一方、ソフトバンクは故障者も多く「投壊」に苦しんでいる状態。吉川の最速150キロの速球は魅力だった。吉川は「横浜にいた期間は何の力にもなれず、ファンやチームのみなさんに対して申し訳なく思っています」とコメントした。入団会見は井手が23日、吉川は22日に行う。

 [2010年4月21日8時1分

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