<中日1-3巨人>◇29日◇ナゴヤドーム

 中日森野将彦内野手(31)は打撃で笑って守備で泣いた。1打席目に右翼線へ二塁打を放つと、2打席目には高め直球をたたいて中前打。8回の4打席目にはスライダーをつかまえて右翼線へ二塁打を放った。10試合ぶり今季7度目となる猛打賞はいずれも巨人東野からのヒット。チームは先発右腕に5安打と抑えられたが、そのうち3本は森野のバットからだった。

 ただ、課題の三塁守備で痛恨のミスを犯した。4回2死二塁。坂本の打球を捕球したが、一塁へ悪送球。ボールは一塁手ブランコが掲げたグラブのはるか上を通り過ぎた。二塁走者が生還して2点目を献上。ぼうぜん自失のタイムリーエラーで、自身の失策を「7」まで伸ばしてしまった。「1つ1つやっていくだけ。変わらないです。明日です」。この悔しさは今後にぶつけるしかない。

 [2010年4月30日10時52分

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