オレ竜にまた不安要素が発生した。中日荒木雅博内野手(32)が7日、右肩痛を訴えて練習を早退した。横浜戦が雨天中止となり、チームは横浜スタジアムで練習を行ったが、荒木は守備、打撃練習を行わずに球場を後にした。病院で検査を受けたとみられる。その後、トレーナーとともに横浜市内の宿舎に戻ってきた荒木は報道陣の問いかけに無言を貫いた。

 荒木は前日6日の横浜戦の7回に送球ミスでピンチを広げ、直後に交代を告げられた。今季から挑戦している遊撃で失策を連発する姿に落合監督が断を下したわけだが、関係者によれば荒木は数週間前から右肩に違和感を抱えており、この日は自ら痛みを訴えて練習を早退したという。「何を言っても言い訳になる。黙って頑張るしかない」。6日の試合後、荒木はこう話したが、8日横浜戦からの先発出場も微妙な状況となった。井端も2軍調整中で、アライバがそろって欠場すれば、落合監督が就任した04年以降では初となる。

 指揮官はこの日、現在リーグ最多66失策の守備について「手を打つって言っても打ちようがない。野球の世界に特効薬なんてないよ」と、荒木の奮起に期待する発言をしていたが、その矢先に練習を早退。今後に向けて不安は消えない。

 [2010年7月8日11時5分

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