ロッテが26日、阪神、メジャーリーグで活躍した藪恵壹投手(41=元ジャイアンツ)の入団テストを浦和球場で行った。藪は西村監督、西本投手コーチら首脳陣が見守る中ブルペンで41球を投げた。23日に帰国したばかりで時差ぼけなどコンディションが完全ではない中、直球は最速で146キロをマークした。さらにカットボール、カーブ、スライダー、チェンジアップ、シュート、フォークと多彩な変化球も投げた。

 昨年7月にジャイアンツ傘下3Aフレズノを解雇されたが、米アリゾナ州フェニックスでトレーニングを続けてきた成果を見せた。「感触?

 まぁまぁです」と笑顔をみせながら一言だけ残して引き揚げた。見守った首脳陣の評価は高く、西村監督は「今日ぐらいのものを出してくれれば大丈夫かと思います」と満足げで、西本投手コーチも「いいですね。思ってた以上だった。体も大きくなっていた。スピード面(球速)も問題ない」と驚いていた。

 27日にも引き続きテストを実施し、30日までに合否の結論を出す。西村監督は「今の段階では何も言えない」と明言を避けたが、藪がロッテ入団へ向け、大きな1歩を踏み出したことは間違いない。【斎藤庸裕】

 [2010年7月27日8時30分

 紙面から]ソーシャルブックマーク