<阪神1-6広島>◇26日◇京セラドーム大阪
広島エリック・スタルツ投手(30)がトラにリベンジした。9回1死で降板し来日初完投こそ逃したが、25日に22得点の阪神打線を6安打1失点に抑え、5勝目を挙げた。阪神には12日の対戦で4本塁打を浴びるなど6回8失点KOされたが、見違える投球で助っ人の真価を発揮。大敗のいやな流れを断ち切り、阪神戦今季初の3連戦勝ち越しに貢献した。
見事なリベンジ劇だった。スタルツは阪神打線をほぼ完ぺきに抑えた。4年目捕手会沢とのコンビで、25日に22点を奪った強力打線を手玉に取った。ストレートは140キロも出ないが、角度があり、コースに投げ分けた。ストレートと同じコースからチェンジアップを落とし、打者を幻惑。カーブも投じて的を絞らせなかった。
9回1死一、二塁で横山とスイッチし来日初完投は逃した。それでも無四球で6安打1失点の投球。今季初の阪神3連戦勝ち越しを導き、自身も5勝目をマークした。
スタルツは「完投はしたかったけど、球数(123球)もあったし、ブルペンも用意できていたからね」と笑った。快投で25日の大敗で沈んだムードも吹き払った。「あれだけ打たれた後だからね、抑えられて良かったよ」と胸を張った。
12日阪神戦では、6回に突然崩れ、城島らに3者連続本塁打されるなど一気に7点を失いKOされた。「この間は5回までは自分のリズムで投げられていたけど、6回だけ修正できなかった。でも、今日は攻撃的な自分の投球ができたよ。技術的には何も変わっていないんだ」と気迫の投球でやり返した。
野村監督も「慎重かつ大胆に攻めていた。彼の生命線であるチェンジアップがよく決まっていたね」と絶賛。大野ヘッド兼投手コーチも「変化球を低めに制球できていた。ブルペンでの良さがマウンドでも出たね。次回も期待したい」と助っ人に安定感を求めた。
遠征にもステファニー夫人(28)や2人の子どもたちが帯同しており、精神的にもリラックスできる環境にある。これまでセ・リーグ相手には1勝9敗だったが、これで2勝目。上位3チームに勝ったのは初めてで「今回勝てたことを生かして、上位チームにも勝ちたいね」と阪神以外へのリベンジも誓っていた。
[2010年8月27日10時54分
紙面から]ソーシャルブックマーク



