<広島4-1巨人>◇28日◇マツダスタジアム
広瀬が打った、守った、そして巨人に勝った。広島広瀬純外野手(31)がビッグプレーでチームを勝利に導いた。6回に貴重な9号2ランを放つと、3点リードの7回1死三塁で、タッチアップを狙った巨人松本を本塁へのダイレクト送球で見事に刺した。補殺数は同僚の赤松と並びリーグ最多の8となり、広島の外野手としては1999年の緒方孝市(現野手総合コーチ)以来のゴールデングラブ賞も有力だ。29日、夏休み最後のマツダスタジアムで胸すく3連勝、今季初の月間勝ち越しを狙う。
広瀬のレーザービームに、マツダスタジアムを埋めた3万1000人超の観客がどよめいた。3点リードの7回1死三塁。巨人谷の右飛に、広瀬は定位置より少し前で捕球体勢に入った。三塁走者は俊足の松本。広瀬は「浅いから走って来ないのでは。走るなら確実に送球すれば刺せる」と身構えたところに、中堅の赤松から「(松本が)タッチアップ(の体勢)に入っている」と声をかけられた。
打球を捕ると捕手石原へダイレクトで矢のような送球。松本は本塁手前でタッチアウト。1点を返されると嫌な展開になる場面を救った。わきおこった大歓声と拍手の中で、観戦に訪れた夫人や子どももしっかりそのプレーを見届けた。
広瀬は「赤松がしっかり声をかけてくれた。僕だけのファインプレーじゃない」と話したが、今季の補殺数はこれで赤松と並び、リーグ最多の8となった。
守備の名手に贈られるゴールデングラブ(GG)賞。広島の外野手の受賞者は99年緒方(現野手総合コーチ)以来出ていないが、今季は受賞のチャンスだ。同コーチも「広瀬のスローイングの正確さや強さは12球団でもトップクラス。GG賞?
広瀬と赤松の守備力は12球団でも1、2と思っているし、2人はそれをプレーで実証してきた。絶対に取れると思っているよ」と太鼓判を押す。野村監督も「ファンも、全国の人も認めてくれている」と絶賛した。広瀬も「(GG賞は)いいプレーをしてこそですから。頑張ります」と意欲。打っても6回にダメ押しの9号2ランを放ち、連夜のG倒に貢献した。
7月初旬には背中に激痛が走り、2試合を欠場。「この場にいられることが幸せだしうれしい」と痛み止めの注射6本を打ち、戦列復帰。今日も全力プレーを続ける。
[2010年8月29日10時54分
紙面から]ソーシャルブックマーク



