日本ハム梨田昌孝監督(57)が、来季期待の中田翔内野手(21)のスパルタ教育をスタートした。11日、宮崎で行われているフェニックス・リーグの韓国ハンファ戦(久峰)を視察。中田がハッスルして2打席連続弾を放ったが、一蹴した。同監督は「2本は打ったけれども、あとの3打席がちょっとね」と、ほか3打席で凡退した内容を叱責(しっせき)。厳しい愛のムチで奮起を促した。

 宮崎入り初日から、ダメ出しが入った。御前試合で「いいアピールができた」と一息ついた中田に、思わぬ反応が待っていた。第1打席に左越え、第2打席に右中間へ連発。最終9回に同点とし、なおも1死一、三塁のサヨナラ機では投ゴロに倒れるなど、その後は3打数無安打。同監督は「昨年、2軍で30本打っても何とも思わなかったから」と高い潜在能力を買っているからこそ、突き放した。

 同リーグで5戦4発と爆発も、指揮官は舌鋒(ぜっぽう)で迎撃。中田は「下半身の弱さとかが問題。いろいろとやっていきます」と真摯(しんし)に律して、出直しを誓っていた。

 [2010年10月12日11時14分

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