横浜球団の買収を検討している住生活グループの潮田洋一郎会長(56)は、TBSホールディングスとの資産査定などの交渉について「(障害は)中止するだけの大きなものはない。できれば10月中に結論を出したい」と述べ、10月中に球団買収の合意を目指す考えを表明した。TBSグループは球団株の69・2%を保有。住生活グループ側は球団株の50%を超える割合を取得する方針で、買収額は100億円を下回る見通しだ。

 住生活グループは純粋持ち株会社のため、買収を実施する傘下企業について潮田会長は「最もふさわしいのは中核会社の(サッシ大手)トステム」と指摘。買収の狙いは、グループの統一ブランド「LIXIL(リクシル)」の知名度を高めることだと説明し、取得後にチーム名に「リクシル」を入れる可能性を示唆。知名度向上のために広告宣伝費を使えば「400億~500億円かかる」として、球団を保有した場合は買収費用を含めても大幅に安く済むとし、「いい話ではないか」と述べた。

 TBSは02年に水産大手マルハ(現マルハニチロホールディングス)から同球団を140億円で買収。TBSホールディングスは「現時点で具体的にコメントできることはない」(広報部)としている。

 [2010年10月13日9時45分

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