故郷で“金メダル級”の戴冠じゃ!
今季、セ・リーグの投手3冠に輝いた広島前田健太投手(22)に、故郷の大阪・忠岡町が特別表彰を検討していることが25日、分かった。最優秀防御率、最多勝、最多奪三振のタイトルを独占した栄誉をたたえて今年中にも表彰する。同町出身で、98年長野五輪ショートトラックで金メダルに輝いた西谷岳文(31)が町民栄誉賞で表彰されたが、これに匹敵するもの。13日には最優秀バッテリー賞に輝いたが、受賞ラッシュは止まらない。
地元からの粋なプレゼントが「5冠目」だ。今季、両リーグトップの215回2/3を投げて大車輪の活躍を見せた前田健に、生まれ故郷も拍手喝采だ。忠岡町広報担当者は「すごくうれしいことです。3冠はめったに出ない。日本でもトップですし、かなり大きな活躍ですよね。旬のことですからお祝いしたい」と声をはずませた。同町では新たに特別表彰を設け、年内中に偉業をたたえる方針だ。
祝福ムードはやまない。リーグの最優秀防御率(2・21)、最多勝(15勝)、奪三振(174個)の投手タイトル3部門を独占したのは広島では球団史上初の快挙だった。シーズン終了後の13日にはコンビを組んだ石原とともに最優秀バッテリー賞に輝いたばかり。「取れるタイトルはできるだけ取りたいです」と話していたが、今度は愛する故郷からも心温まる勲章だ。
忠岡町での少年時代こそが前田健のルーツだ。小学3年から本格的に野球を始め、同町内のグラウンドで日夜、ティー打撃やランニングに明け暮れた。10月に行われる、勇壮なだんじり祭りにも時間があれば駆けつけるなど、プロ入り後も触れ合いを大切にしてきた。グラブには「地車(だんじり)魂」と刺しゅうを入れるなど、故郷への愛着は強い。
同町ではショートトラックの西谷岳文が98年長野五輪500メートルで金メダルに輝いた際、新たに町民栄誉賞を制定し、表彰していた。同町担当者は「同じようにすごいことですから」と話す。前田健にも、同等の特別表彰を設けることになった。同じ忠岡中出身の西谷以来となるスポーツ選手の表彰になる。今日26日からは忠岡町役場の正面玄関に投球中の前田健の特大パネル写真が飾られる予定。広島の大黒柱が、遠く離れた大阪でも、正真正銘の「だんじりエース」になった。【酒井俊作】
[2010年10月26日10時39分
紙面から]ソーシャルブックマーク



