横浜村田修一内野手(29)が今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、チームに残留することが確実となった。13日、横須賀のベイスターズ総合練習場で取材に応じ、横浜ファンの喜ぶ結論になるか、という質問に「お察しの通りになればいいと思っている」と答え、残留の方向性を示唆。球団側と2回目の交渉を行った11日は「ギリギリまで悩む」としていたが、12日の家族会議で残留へ気持ちが傾いた。「(決断を)家族も納得してくれていると思うし、応援してくれると思う」と話した。週末に家族と最後の詰めの話し合いを行うが、すでに方向性は固まっている。

 明日15日に球団と会談、その後の会見で「自分の今までの気持ちなど、話したいことがある」とファンへ残留のメッセージを発信するとみられる。球団売却、自らのFAと諸問題にさらされてきた今オフ、村田の視線が「やるからにはそれなりの数字を求められる」とようやく来季を見据えた。

 [2010年11月14日8時53分

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