新潟の「あぶさん」になる。BCリーグの新潟に入団した高津臣吾投手(42=元ヤクルト)が27日、本拠地のハードオフ新潟で入団会見を行い、「野球人生のゴールは近いかもしれないが、1年でも長くマウンドに立ちたい」と生涯選手を誓った。

 背番号「22」と同じ今季がプロ22年目。07年のヤクルト退団後は韓国、米マイナー、台湾と渡り歩いて日本球界に復帰した。チーム平均年齢は25歳弱と若く、投手コーチはえとでひと回りも年下。それでも兼任コーチの肩書は付けず、「抑えへのこだわりはない。投げろと言われればどこでも」と選手1本で勝負する。背中で引っ張る大ベテランの姿は、野球マンガ「あぶさん」の主人公、景浦安武に似る。出身設定も新潟の景浦は62歳まで現役を続けたが、高津は「まだ野球がうまくなるチャンスはある。常に高いレベルを目指している」とNPB復帰にも意欲を燃やした。

 [2011年1月28日8時23分

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