広島のドラフト1位福井優也投手(22=早大)が沖縄キャンプ第2クール初日の5日、練習中に左足太もも裏に張りを感じて早退した。午前の練習後に違和感を感じ、午後の練習途中にトレーナーらと話し合い、宿舎に戻った。病院には行かず、アイシングなどで様子を見て、6日からの練習内容を決める。

 広島のキャンプでは故障などで練習を切り上げたのは福井が初めて。福井は「以前からよく肉離れをした箇所なので大事を取りました。明日は普通に練習をしたい」と話した。

 早大入学後に調整を急いで右肩を痛めた経験がある福井は、故障を避けるために沖縄入り後もスローペースで調整。第1クールは新人投手では1人だけブルペンに入らず、心配した大野投手チーフコーチから事情聴取を受けたほどだったが、今度は首脳陣からストップがかかった。希望した6日のブルペン入りは認められなかった。

 野村謙二郎監督(44)は「大したことはないが、明日は本人が投げるといっても投げさせません」。福井は「調子も良くなっていたし、投げたかったです」。思わぬアクシデントで、即戦力右腕の調整は、また遅れることになった。

 [2011年2月6日9時21分

 紙面から]ソーシャルブックマーク