オビちゃんに熱意が、少しだけ届いた。日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)が、大役成就への光を見つけた。ウィルフィン・オビスポ投手(26)の指導教官に立候補して3日目。ウオーミングアップ前に、こんこんと姿勢を正し、問い詰めた。逆上した?

 オビちゃんが自慢のあごひげをむしり取ろうとするなど暴挙連発で、この日も平行線かと思われたが、行動に変化の兆しが…。早退が恒例の助っ人が、紅白戦をチェックしたのだ。

 ダルビッシュは「興味もないくせに、ちゃんと見ていた。まさか、見るとは思わなかった」と安堵(あんど)。体幹を鍛えるメニューをサボったと思い確認したが、すでに終えている、サプライズもあった。自身は今キャンプ4度目のブルペン入りで75球、うち23球は変化球を交えた。本業の内容も「動けてきている」と、上昇カーブだ。愉快なダル・オビ闘争の好転が充実の1日に、花を添えた。

 [2011年2月8日10時47分

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