オリックス金子千尋投手(27)の戦列復帰が6月になる見通しとなった。9日に神戸市内で手術を受け、右肘の遊離軟骨と骨棘(こっきょく)を除去。回復が順調なら3カ月で実戦登板の見込みだが、腰をすえて完治を待つ岡田彰布監督(53)の方針もあり復帰は交流戦中の6月になる可能性が高くなった。

 ひじの内部の状況次第では前半戦絶望の恐れもあったが、最悪の事態は回避される模様。遊離軟骨だけでなく、骨棘(こっきょく)も削ったが、完治までの期間が大きく変わらなかった。1週間後に抜糸を行い、18日ごろには宮古島に戻る予定。井筒明裕チーフトレーナー(47)は「1カ月後のスローを目指し、ゲームレベルになるには2~3カ月といったところでしょう」と語った。

 報告を受けた岡田監督は「中途半端はだめ。焦らせても仕方ない。戻ってきたときにやりがいのあるポジションに(チームが)いないと。それまでは他の選手が活躍してくれないと」と話した。エースが復活するまで、残された投手陣でしのぐ。【堀まどか】

 [2011年2月10日10時59分

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