広島のドラフト1位福井優也投手(23=早大)が“追試”を受けることになった。13日、1軍は沖縄1次キャンプを打ち上げ、15日からの宮崎・日南2次キャンプのため空路宮崎入りした。

 日南ではすでに2軍がキャンプを張っており、1次キャンプ打ち上げは例年1、2軍の選手の入れ替えが行われるタイミング。今回は福井ら5人の新人が1軍キャンプに参加したが、この日、ドラフト4位金丸将也(23=東海理化)同7位弦本悠希(21=四国九州IL・徳島)の2投手は2軍降格することが決まった。

 調整遅れでまだフリー打撃に登板もしていない福井も本来なら2軍落ちのピンチだったが、大野投手チーフコーチは「長い目で見ようということです。もともと、調整が遅れているのを承知で連れてきたということもあるし」と引き続き1軍首脳陣のもとで直接指導する意向だ。

 福井は沖縄キャンプを振り返り「微妙なキャンプでした。予定通りではなかったです」と、プロ入りまでの練習不足やキャンプイン後の左太もも裏の張りなどで調整が遅れたことを悔やんだ。だが、第3クールでは2日連続でブルペン入りするなどペースも上げている。早大の同僚・日本ハム斎藤は実戦デビューを果たしたが、福井もここから追い上げていく。【高垣誠】

 [2011年2月14日11時32分

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