日本ハムのドラフト1位ルーキー斎藤佑樹投手(22=早大)が、20日のヤクルトとの練習試合(名護)で初先発することが15日、分かった。13日の韓国サムスン戦では重圧などを考慮して2番手の登板だったが、今度は高校、大学時代から慣れ親しんだ先発マウンドに上がる。

 首脳陣は開幕から先発ローテーションの一角を任せるのが大前提。だが、1年間を通し1軍戦力として登用する幅を広げるため、先発と中継ぎ兼任での育成案が計画されている。中6日と十分に間隔が空いたこともあり、今回はプロとしては初めて先発する。

 そのための準備も進んでいる。斎藤は「疲れはだいぶ取れてきました。このクールは軽めにやりたいです。肩を休ませるためにも」と、あえていったんペースを落とした。本来は今日16日に予定されていたブルペン入りも「ブルペンは明後日です。遠投したりして調整したい」という本人の希望があって回避した。20日の登板から逆算し、前日19日、そして3日前となる明日17日に2度投球練習を行う調整に変更した。イニング数は多くならない見込みだが、先発登板を見据えて、登板前の調整に手を加えた。

 この日は投内連係や特守など、投球練習以外のメニューで汗を流した。鉄の棒を使った体幹トレーニングでは、ダルビッシュと2人きりになり、約10分間の「マンツーマン指導」を受けた。「自分から聞きにいきました。股関節の使い方を教えてもらいました」。練習法や調整法を、エースから貪欲に盗んでいる。

 [2011年2月16日8時45分

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