日本ハム中田翔内野手(21)が、エースとの対決で好調な打撃の真価を問う。明日19日に沖縄・国頭で行われる紅白戦で、先発するダルビッシュ有投手(24)とは敵チームに組み分けされる予定。「ダルさんの打席に立てば勉強になる。一流の投手相手に、どういう粘りができて、どう打てるのか、自分自身も興味があるところです」と対戦を楽しみにした。

 2人の“対決”は09年キャンプ中のシート打撃、1度のみ。中田は2球目の外寄りの直球に、力のない右飛に倒れている。だが、今キャンプは両わきを締め、軸回転ではじき返す新打撃フォームで柵越えを連発。この日の韓国SK戦は、右手首に疲労による痛みがあったこともあって3打数無安打に終わったが、対外試合は16打数6安打、3本塁打と絶好調。「(結果は)どうなるかわからないけど、気づくこともたくさんあると思う」と、今後に生かすつもりでいる。

 ダルビッシュの登板は1イニングの予定で、3者凡退で終われば、4番に入る可能性のある中田とはすれ違うこともある。さらに当日の天気は雨予報。「なんとか、やりたい」と祈る中田だが、「1年目のときにてるてる坊主をつくったけど雨降ったから、もうつくりません」と、願掛けに頼ることはやめた。【本間翼】

 [2011年2月18日10時31分

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