竜投にひさしぶりの朗報だ。キャンプ3日目に右足首を痛めた中日山本昌投手(45)は2月キャンプ中のブルペン入りを希望した。21日に休日を返上して2軍・読谷球場で約50メートルのキャッチボールを披露。最終クールとなる今日22日からは、ギアをもう一段階切り替えるつもりだ。

 「痛みとかそういうものはない。これからは良くなるだけだからね。すべてがうまくいけば次のクール(最終クール)でブルペンに入るかもしれない」。

 球界最年長の頭の中に復帰プランがはっきりとあるようだ。現在は患部に負担を掛けないため、抑え気味のスピードでダッシュをしている。だが、それが全力に切り替われば、一気に事態が好転すると考えている。そうなれば、キャンプ中のブルペン入りも可能だという。

 「あとは遠投してダッシュができればね。あと2段階。それができればブルペンにも入れると思う」。

 危機的状況に陥っているチームを助ける救世主になるかもしれない。現在、吉見、チェンの左右の柱が2軍調整中で開幕に間に合いそうにない状況。もし、山本昌が2月中に投球練習を開始すれば、開幕は無理としても4月中の戦列復帰が可能になる。キャンプインしてから暗いニュースばかりの中日投手陣。45歳左腕の言葉が何よりも心強い。【桝井聡】

 [2011年2月22日10時35分

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