左膝を手術しリハビリを続ける阪神城島健司捕手(34)にブルペン捕球再開の許可が下りた。24日、大阪市内の病院で定期検査を受けた。報告を聞いた吉田バッテリーコーチが「ブルペンに入っていいという許可は出たみたい。1日から入るかもしれない。(オープン戦の)残留のピッチャーも見たいんじゃない」と説明した。状態次第では、今日25日にもブルペン入りする可能性が出てきた。

 キャンプを打ち上げた1軍が帰阪後は、オープン戦登板のない投手が甲子園で練習を行う。同時に、城島も主力投手陣のボールを受けられるようになる。FA加入の小林宏やドラフト1位の榎田、昨季登板のなかった岩田。まだデータを把握できていない投手と、リハビリを兼ねながらコミュニケーションをとることも可能になる。

 今回の検査でスライディングの許可までは下りなかった。それでも完全復活に前進したことは確か。「あとはスライディングができるようになって、チャンスがあったら2、3イニング行くんじゃないかな」と同コーチはいう。最終段階を乗り越えれば3月16日ロッテ戦(QVC)からの遠征帯同も視野に入ってくる。

 25日から、鳴尾浜でリハビリを再開する。22日の2軍キャンプ最終日には「男が開幕を目指すといった以上、それに全力で向かうのが当然」と話した。レギュラーとして人一倍強い責任感を持つ男が立ち止まることはない。【鎌田真一郎】

 [2011年2月25日10時49分

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