広島のエース前田健太投手(22)は25日、今キャンプ初となる連日のブルペン投球で締めた。新球フォークを5球ほど交え、キレのある球を投げ込んだ。前日24日は76球、この日は63球でフィニッシュだ。

 昨季、投手3冠に輝き、沢村賞も受賞した右腕は充実した表情で言った。「疲れた中で投げたいのがあった。ある程度(肩が)張った状態で、昨日より今日の方が良かった」。昨年11月中旬以降、表彰式などイベントが続き、練習時間を取れなかった。調整不足の不安もキャンプで一掃した。

 野村監督も「マエケンは忙しい中でも、しっかり自分の状態を作ってくれている」と信頼を寄せる。3月25日の開幕中日戦(ナゴヤドーム)まであと1カ月。「思い通り。どこか悪いのは出なかった。実戦でもいい感じで投げられた」。明日27日まで日南に残って練習。鯉の大黒柱に死角は見当たらない。

 [2011年2月26日10時34分

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